Mのディナー 予約の取れない超高級フレンチ 東京南青山 「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」



本日は夕方から東京出張で仕事をした後、私の食の師匠N氏が大絶賛する高級フレンチ、南青山にある「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」に行きました。
東京で予約の取れないフレンチとして有名なお店で、今回はラッキーなことに数週間前に偶然予約が取れて行くことが出来ました。
このお店ではア・ラ・カルトも用意されていますが、断然コースがお薦めとのこと。
天才の名を欲しいままにするシェフ成澤氏の真髄が楽しめるからだそうです。
ということで、せっかくなのでこのお店のハイエンドクラスのコースをビビリながら(もちろんジバラで)いただきました(^^
コースのまず最初はこの「稚アユ」から。
ほのかに味の付いた衣をまとって揚げられた稚アユに穂紫蘇の花がちりばめられています。
稚アユといえどもかなり大きめで身がホコホコです。
頭からかじると最初はハラワタの苦味が来て、終盤にはアユ独特の香りと甘味が湧き上がってくるという絶妙のバランスです。
もちろんこれにはビールが最高によく合いました(^^

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岩手県・三陸のウニとウイキョウのカクテル、パスティスの香り
濃厚な甘味と独特の風味のとても新鮮なウニで、もちろんこのまま食べても絶品の味なのですが、ウイキョウ?パスティス?もう何が何か分かりませんがとにかく全てを同時に口に入れたときに広がる至福の爽快感は今まで味わったことのない未知の世界。
全ての食材の特徴が完璧に調和するよう計算しつくされているのでしょう。
ワインリストを見ても分からないので予算を告げてソムリエの方に選んでいただきました。
料理があまりにもエクスペンシブなのに対して、そのせいもあってワインにかける余裕が全くなく、ちぐはぐな選択になってしまいましたが、それでも予算内でこの日の料理に一番マッチするワインを選んでいただけました。
本当に親切にこちらの要求を全て満たしてくれようとするソムリエの方のホスピタリティの高さには感服でした。

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シンプルな味のパンは料理のソースを存分に味わえるようにと配慮されてのことなのでしょう。
もちろんそのままいただけるように3種類のバターとオリーブオイルもご用意してくださいます。
このバターも感動的な旨さは言うまでもなかったのですが、このオリーブオイルがすごかったです!
イタリアのエキストラバージンとのことでしたが、草木の香りが鼻の奥に抜けるほど野性味溢れる味で、これだけでパン一つ食べてしまったくらいです(^^

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フォアグラとイチゴのコンビネーション
ジャングルの中にいる美女と野獣をお皿の上に表現されたのでしょうか(^^
ジャングルをかき分けると巨大な野獣が姿を現します。
上質のフォアグラの火加減、塩加減が絶妙で、バルサミコ酢の酸味と美女であるイチゴの甘味とが一体となったとき、全ての魔法が解き放たれて幸せな結婚をするのです!(←意味不明やん・・・)

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フランス産ホワイトアスパラのグラティネ
ホワイトアスパラはフランス産に限ります。
以前北新地のいそむらでいただいたホワイトアスパラももちろんフランス産で、そのときの感動が蘇りました!
時期的なこともあるのでしょうが、アスパラ自体はいそむらの方が上かもしれませんが、成澤氏のマジックにかかったアスパラは、完璧な調理法によって素材の旨味を最大限以上に引き出されています。
恐らくマヨネーズの原型となる、卵黄、酢、そして上質のオリーブオイルを使ってグラタン風に焼き上げているのです。
シャキシャキで瑞々しいアスパラにこの味付けはたまりません!

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活きたオマール海老をロースト、~トマト・バニラ~
トマトの甘味、バニラの甘味とコーヒーのような風味が海老の旨味を引き立てて、未知の味わいを楽しませていただけました。

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活〆骨付きヒラメのパート・ド・セル包み、山菜とアサリのエッセンス仕立て
たくさんの種類の山菜とアサリに囲まれ、激旨のバーニャカウダが添えられています。

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最初パイ生地の中に包まれて焼かれた状態のまま持ってきていただき、テーブル上でカットしていただけるというパフォーマンス付き。
山菜の苦味とヒラメの甘味、アサリの出汁、そしてバーニャカウダの濃厚な旨味が一体となるとこんな味になるのかと関心しっぱなしでした(^^

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スペイン・100%のイベリコ豚~わさび・きんかん~
メインは数種類から選べたのですが、断然これがお薦めとのことでこちらをいただきました。
火入れが完璧なこのお肉の肉汁の多さに驚愕!
すりたてのわさびのツンとした香りと、きんかんの甘味がその肉汁をより一層美味しくしてくれます。
全ての料理にいえることですが、どこからそういう発想が出てくるのか本当に不思議です。
まあそこが天才たるゆえんなのでしょう(^^

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熟成したフロマージュ
お腹はこの時点で限界に達していたにもかかわらず、ここから先を楽しむのがフランス料理の真骨頂かもしれません(^^
もちろんコースに組み込まれたフロマージュはどれもこれも完璧な熟成度合いです。
20種類以上もあり、全ての説明を聞いているだけでもワクワクしてしまいますが、多過ぎて分からないので、白カビ系、ヤギ系などややマニア系をいただきました。
ワインがススムススム(^^

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イチゴ・アーモンド
イチゴの下にはアーモンドのムースが隠れているのです。
これも初めて食べる味でしたが、あまりにも素晴らしすぎて言葉が出ません!

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ショコラ・ローズ
真黒でトロトロのショコラは油断するとむせてしまうほどの濃厚さ。
それだけではあまりにも濃厚過ぎるので、バラの風味のアイスでそれを和らげます。
これがまた何故こんなに合うの?といいたくなるほど素晴らしいマッチングなのです。

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ミニャルディーズ~レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ~
もうギブアップです・・・
もう無理です・・
これは私が食べたものではなく、一緒に行った方が食べられたものを写真だけ撮らせていただきました(^^;
10種類以上ある全て手作りのスイーツはもちろん食べ放題なのですが、お腹に全く余裕が残っていませんでした・・・

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外観も店内もとてもシンプルなのですが、嫌みのない高級感が感じられました。
ソムリエを始めとするお店の方全てが本当に心温まるサービスをしていただけます。
もちろんサービスの内容は一流ホテル以上の完璧な内容で、さらに人間的な温かみがプラスされた本当に居心地の良い空間でした。
お店に入った時間が遅く、最後のデザートを食べ終わる頃にはとっくに日付は変わっていて「早く帰らなければ申し訳ないな」と思っていたところに、嫌な顔をするどころか「貸切ですので存分に楽しんでごゆっくりなさってください」と、こちらの焦った心の中を見透かされたような言葉にはもう本当に驚きました(^^
料理、素材、サービス、居心地、何もかも全てが超一流です。
もちろんお値段も超一流ですが、やはりたまにはこういう一流に触れることは必要だなとつくづく感じました(^^

《過去の東京出張》

丸静」(築地)・・・うなぎ
大和寿司」(築地)・・・寿司
中栄」(築地)・・・カレー
まぐろ家」(月島)・・・もんじゃ焼き
大江戸食堂」(築地)・・・海鮮丼
寿司大」(築地)・・・寿司
とん太」(高田)・・・とんかつ
宮川本廛」(築地)・・・うなぎ
鈴文」(大田区)・・・とんかつ
又こい家」(築地)・・・まぐろ丼
たねいち」(築地)・・・海鮮丼
尾花」(南千住)・・・うなぎ
ヨシカミ」(浅草)・・・カツサンド
青空三代目」(築地)・・・大トロ炙り丼
蒙古タンメン中本」(品川区)・・・冷し味噌ラーメン
とんかつ武蔵」(渋谷区)・・・とんかつ
川勢」(荻窪)・・・うなぎ
一蘭」(渋谷区)・・・ラーメン
ショコラティエ・エリカ」(白金台)・・・「マ・ボンヌ」
とんかつ萬清」(亀戸)・・・とんかつ
浅草うな鐵」(浅草)・・・うなぎ
総本家 更科堀井」(麻布十番)・・・蕎麦
「レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ」(南青山)・・・フレンチ

【レ・クレアシヨン・ド・ナリサワ】

住所 : 東京都港区南青山2-6-15 地図
電話 : 03-5785-0799
営業時間 : 12:00~13:30(L.O)、18:30~21:00(L.O)(完全予約制)
土曜ランチ : ○
日曜ランチ : ×
定休日 : 日、第1・3月曜日

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