浪速割烹の真髄が味わえる素晴らしいお店、宗右衛門町にある「和亨」に行きました。
関西の和食といえば繊細で上品な京料理が有名ですが、大阪で生まれた独自の和食、それが浪速割烹です。
料理人独自の発想による豪快で派手な素材と盛り付け、そして力強い味が特徴です。
この浪速割烹の代表とされるお店「き川(きは七が三つ)」の先代の大将上野修三さんが天神坂にお店を構える際、唯一連れて行ったお弟子さんがこの「和亨」のご主人、朝川亨さんです。
残念ながら「天神坂上野」はもうありません。
しかしながら、このお店ではしっかりと浪速割烹の真髄が継承されています!
さらにご主人の絶え間ない努力と天性の創造力によって一層進化した素晴らしい料理がいただけるお店です。
素材の味を崩すことなく、大胆かつ細心の料理はどれも涙物の旨さで、春を感じさせてくれる盛り付けも豪華!
ほんのり塩味の「水うに」は何もつけずにいただきましたが、風味、舌触りが最高で、これ以上の酒のアテはありません(^^
「漬けの巻き寿司」です。
こちらでは珍しい江戸前の漬けを巻きでいただいたのは初めてでしたが、しっかり味が染みていてとても美味しかったです!
「桜のスープ」です。
桜の花が入っているお芋さんのスープは、素晴らしい桜の香りとほのかな塩味が絶妙でした!
脂の乗った「のどくろの塩焼き」は、お口の中でとろけるほど柔らかく、味も濃厚!
手前に添えられているのは白ネギではなく、大根のかつらむきの酢漬けを巻いたものです!
山うどやふきのとうなどの山菜はほのかな苦味が分かるほど素材の味がしっかりと残されています。
写真では確認できませんが、一寸豆の中にエビのすり身をはさんだ揚げ物など、この一皿だけで本当に楽しませていただけました(^^
「ふかひれの茶碗蒸し」です。
このような素材を自在に操るのが浪速割烹の真髄の一つでもあるのでしょう!
中華の素材が見事に和に溶け込んでいます。
「フォアグラ大根」はこのお店の名物料理。
一見アンマッチかと思えるフレンチの素材と和の素材の見事なるコラボレーション!
濃厚なフォアグラのこってり感を繊細な大根が優しく吸収し、さらに特製のソースがその二つをうまく融合させてくれるという、本当に素晴らしい料理です。
非常に貴重な高級珍味「くちこ」は磯の香りが心地よく、かすかな塩味でこれ以上ない酒のアテでした(^^
本当に素晴らし過ぎるお料理とおもてなしで心から幸せなひと時を過ごさせていただきました。
これからも益々頑張って欲しいお店です!