北新地のど真ん中でちょっと敷居が高そうな風格のあるお蕎麦屋さん「喜庵」で感動のディナーをいただきました。
私は常々「蕎麦屋で格好良く飲める男になりたい」という目標を持っております。
ちょっとしたアテとともにチビチビやりながら最後に蕎麦で〆てさっと席を立つという飲み方です。
このお店の夜限定の「堂島ナイト」は見事にそれを満たしてくれる素晴らしいコースなのです！
午後６時から午後９時までの３時間限定のコースで、蕎麦屋ならではのアテが数品とドリンク１杯と最後に好きな蕎麦が選べてお値段は３１５０円とこれまた驚くべき安さです！
この写真は最後の〆にいただいた「天ざる」のもりですが、腰と歯ごたえ、喉越し、風味がもうたまりません！
このお蕎麦にたどり着くまでの「堂島ナイト」の素晴らしいアテたちをご紹介させていただきます。
まずはこちらの「八寸」が登場。
何気なく盛り付けられていますが、一品一品に込められたこだわりは半端ではありません！
蕎麦屋での定番のアテの「板わさ」は何と小田原の「鈴廣」のかまぼこです！
プリップリの食感と上品な風味は刺身を食べているような錯覚に陥ってしまうほどでした。
にしんの甘露煮はにしん蕎麦で有名な京都の「松葉」から。
にしん自体の味を最大限に活かした味付けは本当に素晴らしかったです。
「小鯛のささ漬」はもちろん福井県小浜産です。
塩加減が絶妙な美しい小鯛は皮に張りがあって噛んでいくうちに身がホロリとほぐれていきました。
辛味と旨味と腸の風味が入り混じった「イカの塩辛」は山口県萩市から取り寄せたものです。
全ての食材に関して全く手抜きがなく、こだわりぬかれたものばかりなのです！
板わさに使うわさびは一本丸ごと提供され、自分ですっていただきます。
鼻の奥にツーンと抜ける辛さと爽やかな香りが素晴らしい！
これだけをチビチビ食べながらお酒が飲める程の旨さでした。
１ドリンク付きでビール、酒、焼酎などから選べるのですが、涼しくなったとは言えやはり初めはビールが欲しくなります（＾＾
単品で注文したら６００円なのですが、「堂島ナイト」の追加ドリンクは全て５００円になりとても良心的です！
続いて「かつおのタタキ」です。
先ほどのわさびをたっぷりつけていただきました！
このお店に連れて行ってくださったmaaさんがボトルキープしていた焼酎を飲ませていただきました（＾＾
この焼酎を「冷たい蕎麦湯」で水割りにしていただきました。
熱い蕎麦湯でお湯割にしたのは飲んだことがありますが、これは初めての体験で、焼酎の味がとてもまったりとまろやかになりどんどん飲んでしまいます（＾＾
この飲み方はmaaさんがこのお店の店主に提案し、採用されたそうです！
良いと思うものを何でも取り入れるすの姿勢は素晴らしいことだと思います。
お蕎麦屋さんのアテの真骨頂「玉子焼き」です！
鰹出汁がよくきいて適度な甘味も感じられ、しっかりと巻かれているのでとても食べごたえがありました。
「北海道産焼きとうもろこし」です。
出汁醤油を付けて焼かれてあるのですが、びっくりするほど甘くて旨くてもう最高でした！
こちらも蕎麦屋の定番のアテといえる「海苔」ですが、何と温められた「濡れおかき」が添えられていました！
柔らかい濡れおかきを海苔に巻いて、またまた先ほどのわさびをたっぷりつけていただきました。
最高の酒のアテですね（＾＾
あっという間に焼酎が無くなり次は何にしようか思案していたところ、このお店のご主人が「これ差し上げます」とこのボトルをプレゼントしてくださいました。
maaさんが常連であるということで頂いたのですが、このお店のご主人の度量の広さも半端ではありません（＾＾
この焼酎は長島という場所限定でしか販売されていないので、一般の流通には乗らないので滅多に飲むことが出来ない大変貴重な焼酎です。
上品な芋の香りとすっきりと柔らかい飲み口でとても美味しかったです！
アテの〆は「天ぷらの盛り合わせ」です。
海老やイカはもちろんプリップリ！
私の大好きな食べ方、「塩」をつけていただきましたがもう最高でした！
そしてこの「堂島ナイト」の最後の締めくくりのお蕎麦は、活車海老の天ぷら蕎麦以外のメニュー全てのお蕎麦の中から好きなものが選べます。
「もりそば」でも良かったのですが、貧乏性の私は「天もり」をいただきました（＾＾
この「天盛り」は単品でも１６００円もするのですが、たった３１５０円のコースでこんな高価なものまで選ぶことが出来るなんて驚きです！
１ドリンクが付いてアテがこんなにたくさんいただけてそして好きなお蕎麦がいただける「堂島ナイト」、恐るべきお得なコースです！
お腹がパンパンでベロンベロンに酔っ払ってしまいました。
ちっとも「格好良く」ありませんね（＾＾
私が目指す姿には程遠いのですすが、これはこれでいいでしょう！
年季の入った店構えは歴史を感じさせられます。
北新地のど真中という立地にありながら、店内に一歩入るとまるで別の空気、恐らく昔から全く変わることの無い独特の空気がゆっくりと流れています。
この雰囲気を味わうだけでも行く価値があると思います。
私達が行った時間帯は純粋にお蕎麦を楽しむお客さんがほとんどでしたが、さらに遅い時間になると気持ちよく酔って小腹を空かせたおやぢ達や綺麗なお姉さんで一杯になるのです（＾＾
それにしてもこのお店のご主人、山本さんの度量に広さには脱帽です（＾＾
全国各地にお弟子さんがいるのですが、実はこのお店からほんの目と鼻の先にもお弟子さんが「櫻喜庵」がほとんど同じ形態で営業されています。
普通ならそんなに近くで全く同じことをされるのはちょっと・・・という感じだと思うのですが、山本さんにはそんなことは全く関係ないようです（＾＾
コチラを読むとさらに素晴らしい方だというのがよく分かります。
【喜庵】
住所 ： 大阪市北区堂島１－３－３７ 地図
電話 ： 6341-1882
営業時間 ： １１：３０～１４：００、１８：００～翌１：３０（土曜日は～２２：００）
土曜ランチ ： ○
日曜ランチ ： ×
定休日 ： 日・祝
