「トロの食べ比べ」で有名な「新明石鮓」に行ってきました。
世界各地の本マグロの中からその時期で最も美味しいものを常時5種類用意されていて、その食べ比べが出来るのです!
下品な食べ方といわれればそれまでですが、他ではこんな経験はまず出来ません(^^
ズラリと並んだ美しいトロの握り。
こちらは3人前盛です。
左から、奄美大島東シナ海、米国大西洋ボストン、スペイン地中海、南アフリカインド洋ケープタウン、和歌山勝浦北太平洋、という順に並んでいます。
まさに世界中の海から大集合ですね(^^
一つずつじっくりと味わいながらいただきましたが、それぞれ全然味が違うのです!
同じマグロでもここまで違うのものかと本当に驚かされました!
私が一番気に入ったのは一番右の「勝浦産」です。
5種類の中で最もマグロの濃厚な味が残ったもので、脂身とのバランスがとても良かったです!
そして最も脂脂していて噛まなくても溶けたのが一番左の「奄美大島産」でした。
ここまでの大トロになるとマグロの味はほんの僅かしか残されていません・・・
そして意外に旨味が凝縮していたのが、「ボストン産」です。
食感も他のものとは違いとてもフワフワとしたものでした。
無言と絶叫を繰り返したこの食べ比べ!
一度体験する価値は十分にあると思います(^^
続いて「ウニの食べ比べ」です。
こちらも3人盛りで、手前が宇和島産、真中が根室産、奥が淡路産です。
宇和島と淡路がムラサキウニで根室はバフンウニです。
宇和島のバフンウニはウニ臭い、海草臭い、自然の旨味たっぷりといったタイプです!
さらにその臭さが倍増されたのが淡路産。
ここまでくればゲテモノ好きに愛されそうなタイプで、実は私は密かにコレが一番旨かったです(^^
そして真中の根室産バフンウニは最もポピュラーで万人に受け入れられるタイプで、溢れんばかりの甘みとフワフワの食感は、他の二つに比べてホッとできるウニでした(^^
素晴らしい食べ比べでした!
食べ比べコースの天然鯛では、身がプリプリで甘みが濃厚でした!
そしてこの穴子、ほんのりと温かく驚くほど甘く、そしてコレこそ本当に噛むことなく自然に口の中でとろけてなくなるほど柔らかかったです!
コースの〆はなんとキュウリ丸ごと一本巻いたカッパ巻きです!
濃厚なものばかりをいただいた後に、最後に沖縄産の塩だけでいただくカッパ巻きは何とも言えず旨かったです(^^
よく考えられたコースでした!
これがトロ専用ネタケースです。
見ているだけでうっとりとしてしまいます(^^
普通お寿司屋さんでは、最初に刺身やアテを食べて最後にお寿司なのですが、このお店は逆の方がいいと思います。
空腹なうちにまず食べ比べをいただいてから、そのあとにこのようなアテで飲み始めるのです(^^
今が旬のホタルイカは噛むとピュッと中から旨味たっぷりの味噌が飛び出てきます。
生姜醤油でいただきましたがコリコリの食感がたまりませんでした!
トロやウニの食べ比べばかりが取り上げられるお店ですが、それ以外のネタやアテもとても美味しく、正統派の仕事がなされる素晴らしいお寿司屋さんだと思います。
大将の威勢もよく、また若い板さんのきびきびとした動き、折り目正しいサービスは本当に気持ちの良いものでした!